2022-12-08 04:48:00
【はじめに】
昨年12月、Yahoo! JAPANが開催している「Yahoo!検索大賞」の結果が発表されました。「検索数」というビックデータを利用し、バイアスをかけずファクトに元づいた選定が行われているのがこの賞の特徴。
スマートフォンの普及に伴い、「検索」という行為が一般的になってきた背景もあり、前年と比べ「検索数」が最も急上昇した人やプロダクトが選ばれています。
開催5年目を迎えた2018年は、特別企画として「Yahoo!検索トレンドマップ」が公開。次に流行るモノの予兆は検索データにあるのではないか?と考えるYahoo! JAPANにて、今回マップを作成した池宮伸次氏に直接お話を聞く事ができました。
【トレンドマップとは】
このマップは、Yahoo!検索のデータを元に、横軸を「検索数」、縦軸を直近の検索数推移を元とした「トレンド指数」とし、キーワードごとにマッピングしたものです。
2018年の検索トレンドが分かるだけでなく、来年ブレイクするであろう人・モノ・コトの「ネクストブレイク」が見えてくるものになっています。
【どういう指標か】
「トレンド指数」には2つの要素が含まれてまして、1つは2018年1月1日~2018年11月1日までのほぼ1年間にかけての検索数の推移傾向をもとにした指数です。
「トレンドを予測すると」いうコンセプトに沿うと、ある日突然検索数が跳ね上がっただけではコンセプトに合わないので、「日々きちんと検索数が伸びている」場合に数値が高くなるようなスコア付をするようにしています。
それに加えて、直近3ヶ月間の伸び続けているキーワードにはスコアを多く付与しています。
縦軸を見た時、2018年の1年間かけて検索数が伸び続けた人かつ、直近3ヶ月においてもなお伸びている人ほど、縦軸の上の位置に来ているイメージと思っていただけたらと思います。
【それぞれのエリア】
・ネクストブレイクエリア
検索数はまだ少ないが上昇率が高く、これからブレイクするであろう注目エリア
・ブレイクエリア
検索数も上昇率も高い、今ブレイクしているエリア
・ポピュラーエリア
検索数が安定して多く、人々の興味関心が高いと思われるエリア
・ポテンシャルエリア
検索数はまだ少ないが、感度の高い人々が反応していると思われるエリア
【人・モノ・コトが分類される枠】
ポテンシャルエリアは、「次にブレイクするかもしれない枠」に仲間入りする人・モノ・コトを見極められる楽しみ方ができるかと思います。
2019年ではなくもうちょっと先、もしかしたら2020年に来るかも?というようなイメージです。ネクストブレイクエリアは、2019年ブレイクするかもしれない人達が含まれています。
ブレイクエリアは、既にブレイクした人・モノ・コトで、検索数の上昇率も検索数も増えている=すでに人気がある状態だと思って構わないでしょう。
最後のポピュラーエリアは安定した人気を得た人・モノ・コトです。検索数の急上昇を描くカーブは落ち着いているが、人気があって常に検索数が多いワードと言えます。
【既に人気のある名前があるのは】
注意していただきたいのは「Yahoo!検索大賞」は、検索数において去年との比較を行っているんですが、この「Yahoo!検索トレンドマップ」では今年のデータでしか見ていません。
今年1年間のデータだけを見ることで、翌年ブレイクする人を推測するのがコンセプトなだけに、以前からよく知られている名前が「ネクストブレイク枠」に居ることもあると思います。これは、もともと人気があるけど、再度ブレイクする可能性があると考えてもらえれば、分かりやすいと思います。
【まとめ】
「トレンドマップ上のこのルートを通る人・モノ・コトは必ず人気が出る!」といった法則は、ひょっとすると存在するのかもしれません
今回初めて発表したものなので今後3年位データを続ければ、黄金のルートみたいなものがもしかしたら見えてくるかもしれません(笑)。