【part②】今更ですが、マインクラフト始めました。

2022-12-01 11:08:00

  【前回のあらすじ】

昔から地下に秘密基地が欲しかった。今なら、ここでなら叶うんじゃないか? 幸い、ここにはシャベルもツルハシもある。ドアを閉めておけば敵も襲ってこないだろう。ボクは一路地下へと掘り始めた。しかし、この後とんでもないことが。。。。

■襲撃

床を掘り始めてからどれだけの時間が経っただろう。もう何日も空を見ていない気がする。最初は地下に広めの空間を作って部屋にした。そこに作業台やかまどなどを置いてドアもつけた。無駄にいくつか部屋に分けてみたりもした。ここまではよかったんだけど。さらに資源を求めて掘り進めることにしたのがまずかった。ドアを閉めているから大丈夫だと高をくくっていたのも悪かった。なんか壁の向こうからうめき声が聞こえてるなとは思っていたんだ。悲劇は暗闇からやってきた。ダメージを食らっているような音がした。そんなバカな。慌ててたいまつを壁に灯すも敵の姿は確認できず、ボクは死んでしまった。


幸い、このゲームはすぐにリスポンできるようだ。ただし所持品はすべて失うらしい。まさかの全ロスト。しかし慌てていたので手ぶらのまま死亡地点へ走り出してしまった。犯人は犯行現場に戻るものだがどうやら被害者も同じらしい。現場に戻ると所持品だったものが散らばっていた。所持品を拾って一安心したら現場検証開始だ。くまなく調べてみると、素材目当てに掘り進んだ横穴が外と繋がっていたらしい。今は青空が覗かせているがおそらく掘っていたときは夜だったから見落としていたのだろう。この横穴を塞いでしまえば大丈夫。


■元の世界へ

あれからいったい何日経ったんだ。ボクはまだ掘り続けていた。昼も夜もなく、ただ静かで誰もいない場所。掘り続ける。そうして何本のツルハシを犠牲にしたかわからなくなった頃、地下室のさらに地下は3Dダンジョンめいた地下道になっていた。あれ?『Minecraft』ってこういうゲームなのか…? 確かに採掘するゲームなのかもしれないけど、それだけってはずはない。もっと自由なゲームなんじゃないか。いや、ずっと掘り続ける自由も含まれるんだろうけど。いい加減このあたりで掘れるものは掘った気がするし、そろそろ違うことをしてもいい頃合いだ。そう考えるとボクはツルハシを振う手を止め、外に出ることにした。

外へ出たはいいがどうしたものか。とりあえず、みすぼらしい外観の我が家をもうちょっとどうにかしてみるか。まず壁を白いブロックで覆って小奇麗にする。それから内部を石レンガにして整えてみた。なんだかそれっぽい。あとはそこらへんにいた動物を叩いたら素材がドロップしたので、ついでにベッドも作っておいた。雨風(と敵)を凌げる場所に寝床、もう誰が何と言おうと家である。これでやっとスタートラインに立てた気がする。しかし、このあたりで得られる素材ではここらへんが限界か。次なるステップに進む頃合いということだろう。スタートラインに立ったら次にやることはひとつ、スタートすることだ。